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1 あなたはどのような企業のオーナーになりたいか
株式投資の本質で株式を保有すること(株主になること)は「投資先企業の所有者(オーナー)になること」と説明しました。では、あなたはどのような企業のオーナーになりたいと考えますか?売上高と利益がともに持続的に伸びていく成長企業か、それとも業績が低迷して赤字を垂れ流している企業か?もちろん前者の企業がいいと考える人がほとんどだと思います。それは投資先企業が上場しているか否かに関わらず同じでしょう。
上場企業が非上場企業と異なるのは、株式という小口化された所有権が市場で売買されて価格がつくという点です。そして、その価格は企業が将来において稼ぎ出す利益の金額を織り込んで形成されます(*1)。具体的には、株価 = EPS × PER という形で表されます。
2 EPS (一株当たり利益)
これは株価を見る上で非常に重要な指標なので必ず覚えてください。EPSとはEarnings Per Share (1株当たり純利益) の頭文字をとったもので、企業の当期純利益を発行済株式総数で割って算出します。ある企業が多額の当期純利益を計上していても発行済株式総数が多ければ1株当たりに帰属する当期純利益の金額は相対的に小さくなってしまうので、当期純利益の総額ではなく必ずこのEPSを見る必要があります。上記1の株価の計算式から明らかなようにEPSが順調に伸びている企業は株価も中長期的に伸びていく可能性が高いと言えます。その具体例としてKDDI [9433] のEPSと株価の推移を確認してみましょう。
3 PER (株価収益率)
PERとは株価がEPSの何倍かを表すもので、Price Earnings Ratio (株価収益率) の略称です。いわば将来に対する期待値のようなもので、成長力旺盛な米国のハイテク企業などは相対的に高くなる傾向があり、他方で新規の投資をあまり行わない成熟企業では相対的に低くなる傾向があります。上記2のKDDIのEPSと株価の推移を例にとると2018年3月期と2019年3月期に投資家がKDDIの将来に対して悲観的になりPERが低下したことが読み取れます(2018年3月期は11.5倍、2019年3月期は9.2倍)。最近10年間の平均PERは日経平均で20倍前後、TOPIXで13〜15倍、米国のS&P500で20〜25倍となっています。
(*1) 利益は企業が採用する会計処理によって変わるので、より客観的な金額を算出するためにFCF (フリーキャッシュフロー) を用いる DCF法という算出方法もあります。
[本記事は投資に関する有用な知見を提供することを目的としていますが、特定の投資行動を推奨するものではありません。投資に関する判断は必ずご自身の責任のもとで行ってください]
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